[Photoshopチュートリアル]ほんのちょっとこだわるだけで、さらに良くなるグラデーションデザイン
デザインをキレイに見せるグラデーション、
ボタンのデザインや壁紙、世の中にあるものは全てなんらかの光の影響を受けるので、デザインにグラデションは欠かせない。
ちょっとしたデザインでも、グラデーションをさりげなくつけられるようになったら、
デザイン力がさらにアップすると思う。
この2つ正方形は、右側が少しだけグラデーションさせている。
本当にすこしだけれど、なんとなく左側はべたっとした印象がないだろうか。
よく見ないとわからない、でもこのさりげない違いが、見る人の無意識の美的感覚には大きく働く。
パッと見ではそんなに変わらないような部分でも、細かい配慮があったりする。
では、今回の主題の、グラデーションの色について。
通常、ボタンのような光の具合を表現する場合のグラデーションを作るときにどのようにするだろうか。
多くの人は、オーバーレイグラデーションでスクリーンやソフトライトを使って、簡単に光沢を表現してるんじゃないだろうか。
簡単にキレイなボタンが作れるので、僕もこれでいいやと思ってしまうけれど、
ちょっとこだわる場合は、やっぱり自分で色を決めて作ろう。
つまり、明るい部分も暗い部分も自分で色を決める。
現実世界では、明るい部分は白っぽくなるというそんな単純なものではないよね。
日陰と日向では、単純に明るさだけで決まっているのだろうか?
いや、明るい部分は彩度も併せて上がっているはず。
だから、単純に白や黒を被せるだけのグラデーションはやめて、次のようにこまかく色を指定してみよう。
やってることは単純。
グラデーションにそのまま色を使っているだけ。
だけれど、単純に白や黒を被せた場合とは明らかに違う。
左側が、スクリーンで白を被せたグラデーション、
右側がきちんと色を指定したグラデーション。
明らかに右側のボタンの方が鮮やかなグラデーションではないかと思う。
もちろん、あえて彩度を抑えたボタンを作る事も可能。
だけど、スクリーンやソフトライトで生成された色ではなく、
全く同じだとしても意図的に色を指定したという点で大きく違ってくる。
指定する色によってもボタンの表情はどんどん変化する。
オーバーレイ効果に頼らずに、自分で色を表現できるともっとデザインの幅が広がって質が上がるだろう。
予算の関係や、納期までの時間がない場合には、使うこともあるかもしれないけれど、
良いデザインを作る場合は、こういった細かい部分までこだわりたい。
面倒かもしれないけれど、もっとデザインを上手くなりたい!というデザイナーは必ず意識して欲しい。